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第3章 ヨーロッパでは今もハーブは暮らしの一部

最終更新日: 2026.07.31 (金) ハーバルセラピスト 宮崎宣子

第3章 ヨーロッパでは今もハーブは暮らしの一部

〜植物とともに暮らすという文化〜

「ハーブ」と聞くと、日本ではハーブティーやアロマ、ガーデニングを思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかしヨーロッパでは、ハーブは特別なものではありません。

それは日常であり、文化であり、何世代にもわたって受け継がれてきた”暮らしの知恵”なのです。

日本では少し体調を崩すと薬局へ行き、市販薬を購入することが一般的ですが、ヨーロッパの一部の国では、その前にハーブティーを淹れたり、植物からつくられた製品を生活に取り入れたりする習慣が今も残っています。

EMARAが目指したかったのは、まさにこの「植物と共に暮らす文化」を日本にも届けることでした。

 

ドイツの家庭薬箱にはハーブがある

ヨーロッパの中でも、特にドイツはハーブ文化が非常に根付いている国として知られています。

ドイツでは植物療法(フィトテラピー)が広く知られており、医師や薬剤師が植物由来の製品について学ぶ機会もあります。

もちろん、病気になれば病院へ行き、必要に応じて医薬品による治療を受けます。

その一方で、日々の暮らしの中では、植物由来の製品を生活に取り入れる家庭も少なくありません。

家庭の薬箱には、

・カモミール
・セージ
・タイム
・メリッサ
・ユーカリ
・ペパーミント

などを原料としたハーブティーや、植物をアルコールで抽出したチンキ剤(植物エキスをアルコールに浸して抽出したもの)などが置かれていることがあります。

それは、「薬の代わり」という考え方ではありません。

毎日の暮らしの中で植物の恵みを取り入れる、一つの生活文化なのです。

 

レメディとは何か

ヨーロッパでは、「レメディ」という言葉を耳にすることがあります。

レメディとは、広い意味では自然由来の素材を活用した製品や方法を指す言葉として使われることがあります。

国や地域によってその意味や対象はさまざまで、植物由来のものだけでなく、他の自然素材を含む場合もあります。

植物をアルコールに漬けて抽出したものや、植物を乾燥させたもの、ハーブティーとして楽しむものなども、自然を生活に取り入れる方法の一つとして親しまれています。

大切なのは、「自然と共に暮らす」という考え方です。

EMARAもまた、その価値観に深く共感しています。

 

 

チンキ剤という植物の知恵

ハーブ文化を語るうえで欠かせないのが「チンキ剤」です。

チンキとは、ハーブをアルコールなどに一定期間漬け込み、植物由来成分を抽出したものです。

ヨーロッパでは古くからこの方法が用いられ、植物を長期間保存しながら暮らしに活かす知恵として受け継がれてきました。

例えば、

ローズマリー

タイム

カレンデュラ

セージ

エキナセア

など、多くの植物がチンキとして利用されてきました。

一つひとつの植物には異なる個性があります。

香り。

色。

育つ環境。

そして含まれる成分。

人々は長い年月をかけて、それぞれの植物の特徴を観察しながら暮らしてきたのです。

EMARAが配合するハーブエキスも、まさに植物が持つ個性を大切にしたいという想いから選び抜かれています。

ハーブティーは「癒やしの時間」

ヨーロッパでは、ハーブティーは単なる飲み物ではありません。

忙しい毎日の中で、自分自身を整えるための時間でもあります。

朝起きたとき。

仕事の合間。

夕食後。

眠る前。

その時々の気分に合わせて植物を選びます。

カモミールの優しい香り。

ペパーミントの爽快感。

メリッサの爽やかさ。

ラベンダーの穏やかな香り。

一杯のお茶をゆっくり味わう時間は、身体だけではなく心にもゆとりを与えてくれます。

EMARAも、ボディーソープを単なる「洗浄剤」にはしたくありませんでした。

一日の終わり、お風呂という時間が、自分をいたわる時間になってほしい。

植物の香りに包まれながら、心も身体もリフレッシュする。

そんな時間を届けたいという想いがあります。

 

フィトテラピーという考え方

ヨーロッパには「フィトテラピー(Phytotherapy)」という考え方があります。

「フィト」は植物、「テラピー」は療法を意味する言葉で、植物を健康維持や暮らしの中に活かす考え方として発展してきました。

現代では国や制度によって位置づけは異なりますが、植物の特性を理解し、生活の中で活用する文化として広く知られています。

EMARAが大切にしているのも、この「植物を暮らしに活かす」という考え方です。

私たちは医療を代替することを目指しているのではありません。

毎日身体を洗う時間に植物の恵みを取り入れ、肌をいたわり、香りに癒やされる。

そのような豊かな習慣を提案したいのです。

フランス・ドイツ・イギリス、それぞれの植物文化

ヨーロッパと一言でいっても、それぞれの国には独自のハーブ文化があります。

フランス

フランスでは、植物は美容とライフスタイルに深く結びついています。

ラベンダー畑が広がるプロヴァンス地方は世界的にも有名で、植物を取り入れたスキンケアや香りの文化が発展してきました。

香水文化もまた、植物の恵みを活かす歴史の一つです。

ドイツ

ドイツでは、植物療法の研究が進み、植物を生活に取り入れる考え方が広く浸透しています。

ハーブティーや植物由来の製品が日常生活の中で親しまれ、薬局でも植物由来の製品を見かけることがあります。

イギリス

イギリスでは、ハーブガーデン文化が古くから受け継がれています。

家庭の庭でローズマリーやミント、タイム、ラベンダーなどを育て、料理やお茶、香りを楽しむことが生活の一部となっています。

王立園芸協会(RHS)に代表される園芸文化も、植物を身近に感じる暮らしを支えています。

植物は、特別な存在ではありません。

暮らしそのものなのです。

EMARAが伝えたいのは、「植物と暮らす」という豊かさ

EMARAは、ヨーロッパの文化をそのまま真似したいわけではありません。

私たちが大切にしたいのは、その根底にある考え方です。

植物を敬い、自然と共に暮らし、自分自身をいたわる。

その習慣は、忙しい現代だからこそ必要なのではないでしょうか。

朝から夜まで慌ただしく過ぎていく毎日。

スマートフォンを見続け、仕事に追われ、時間に追われる生活。

だからこそ、お風呂で身体を洗う数分間だけは、自然に包まれる時間であってほしい。

EMARAのボディーソープには、数多くのオーガニックハーブが配合されています。

それは香りを良くするためだけではありません。

何千年もの間、人々が大切にしてきた植物とのつながりを、毎日のボディーケアという最も身近な習慣の中で感じていただきたいからです。

EMARAは、ボトルの中にハーブを詰め込んでいるのではありません。

植物と共に生きてきた人類の歴史、自然への敬意、そして「自分を大切にする時間」という文化そのものを、一つひとつの商品に込めています。

それこそが、EMARAが日本から世界へ届けたい、本当の価値なのです。