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第5章(後編) EMARAメンズボディーソープに込めた植物たち

最終更新日: 2026.08.22 (土) ハーバルセラピスト 宮崎宣子

第5章(後編)

EMARAメンズボディーソープに込めた植物たち

〜一つひとつの植物に、何千年もの物語がある〜

⑩ ユーカリ

大自然が育んだ、澄みわたる香り

ユーカリはオーストラリア原産の植物で、700種類以上もの仲間が存在するといわれています。

広大な大地で力強く育つその姿は、まさに生命力の象徴です。

先住民アボリジニは、古くからユーカリを暮らしの中で大切にしてきました。

その爽快で清々しい香りは、森林の中を歩いているような心地よさを感じさせます。

現在ではユーカリ葉エキスは化粧品にも広く利用され、肌を健やかに保つ植物由来成分として親しまれています。

EMARAがユーカリを採用した理由は、その圧倒的な「清潔感」。

汗を流した後、まるで澄み切った森の空気を深呼吸したような爽快感を感じていただきたい。

その想いを込めて配合しています。

 

 

⑪ メリッサ

「レモンバーム」と呼ばれる幸福のハーブ

メリッサは地中海沿岸を原産とするシソ科の植物です。

レモンを思わせる爽やかな香りから、「レモンバーム」という愛称でも親しまれています。

古代ギリシャでは養蜂とも深い関わりがあり、花には多くのミツバチが集まることから、「メリッサ(ミツバチ)」という名前が付けられたと伝えられています。

ヨーロッパでは古くから庭園で育てられ、ハーブティーや料理、香りを楽しむ植物として愛され続けています。

現在ではメリッサ葉エキスは化粧品にも利用され、植物由来成分として幅広く活用されています。

EMARAがメリッサを選んだ理由は、その優しさです。

爽やかでありながら、どこか穏やか。

主張しすぎず、他の植物と美しく調和する。

まるでオーケストラの中で全体を包み込む弦楽器のような存在なのです。

⑫ ゼニアオイ

美しい花が教えてくれる、自然のやさしさ

ゼニアオイはヨーロッパから西アジアにかけて自生する植物で、古くから庭園を彩る花として親しまれてきました。

紫色や淡いピンク色の花は非常に美しく、「マロウ」という名前でも知られています。

古代ギリシャやローマ時代には暮らしの中で利用され、中世ヨーロッパでも修道院の薬草園で育てられていました。

現在ではゼニアオイ花エキスは化粧品にも利用され、肌を整える植物由来成分として広く活用されています。

EMARAがゼニアオイを選んだ理由は、その柔らかな存在感です。

力強く自己主張する植物ではありません。

しかし、その穏やかさこそが、EMARAが目指す「肌をいたわる」という考え方に重なります。

美しさとは、強さだけではなく、やさしさでもある。

ゼニアオイは、そのことを教えてくれる植物です。

⑬ サトウキビ

大地の恵みから生まれる、自然のうるおい

サトウキビは熱帯・亜熱帯地域で古くから栽培され、人々の暮らしを支えてきた植物です。

砂糖の原料として知られていますが、その歴史は古代インドまでさかのぼるといわれています。

現在ではサトウキビ由来成分は、化粧品にも幅広く利用され、肌にうるおいを与える植物由来成分の一つとして親しまれています。

EMARAがサトウキビを採用した理由は、「洗いながらうるおす」というブランドの考え方にあります。

汗や皮脂を洗い流すだけではなく、必要なうるおいを大切にする。

毎日使うものだからこそ、洗い上がりの心地よさを追求したい。

その想いを支えてくれる植物の一つがサトウキビなのです。

⑭ モモ

日本人に愛され続ける、美しさの象徴

 

モモは中国で生まれ、日本でも古くから親しまれてきた果実です。

昔話の「桃太郎」にも登場するように、日本人にとって非常に身近な植物でもあります。

古来より、桃は生命力や幸福を象徴する果実として大切にされてきました。

春になると美しい花を咲かせ、初夏にはみずみずしい実をつけます。

現在ではモモ果実エキスは化粧品にも利用され、植物由来成分として多くのスキンケア製品に配合されています。

EMARAがモモを選んだ理由は、日本らしいやさしさを表現したかったからです。

世界中の優れたハーブと、日本で愛され続けてきた植物。

その両方を融合させることで、EMARAならではの世界観をつくり上げています。

 

EMARAだからこそ、14種類以上の植物を配合した理由

〜植物は、一つでは森にならない〜

「なぜ、ここまで多くの植物を配合したのですか。」

EMARAを知ってくださった方から、最も多くいただくご質問の一つです。

もし「肌を整える植物」を一つだけ選ぶのであれば、それでも製品をつくることはできたかもしれません。

しかし、それではEMARAが表現したかったものには届きませんでした。

自然は、一種類の植物だけでは成り立っていません。

森には高い木があります。

その足元には草花があります。

季節ごとに咲く花があり、そこへ昆虫が集まり、鳥が訪れ、雨が降り、風が吹きます。

それぞれが違う役割を持ちながら、一つの自然をつくり上げています。

EMARAもまた、その自然の姿から学びました。

ローズマリーにはローズマリーの個性があります。

タイムにはタイムの魅力があります。

ラベンダーにはラベンダーにしか表現できない香りがあります。

どれか一つが優れているのではありません。

それぞれが異なる役割を持ち、それぞれが補い合うことで、一つの豊かな調和が生まれるのです。

私たちは、この処方を「オーケストラ」に例えています。

オーケストラには、主役の楽器だけでは美しい音楽は生まれません。

バイオリンがあり、チェロがあり、フルートがあり、ホルンがあり、打楽器がある。

一つひとつの音が重なり合って、初めて感動を生み出します。

EMARAの植物も同じです。

一種類ではなく、十四種類以上の植物が、それぞれの個性を生かしながら一つのハーモニーを奏でています。

そして、私たちは人の肌も自然の一部だと考えています。

肌は毎日変化します。

季節によって状態が変わり、年齢とともに変化し、その日の生活や環境によってもコンディションは異なります。

だからこそ、一つの植物だけに頼るのではなく、多様な植物の恵みを取り入れ、毎日のスキンケアを支えるという発想にたどり着きました。

EMARAが目指しているのは、「植物の力を最大限に生かした化粧品」をつくることではありません。

植物への敬意を忘れず、人が本来持つ健やかな肌を支える化粧品をつくること。

それが私たちの処方哲学です。

世界には数多くのボディーソープがあります。

しかし、これほど多くの植物由来成分を、それぞれの歴史や文化に敬意を払いながら組み合わせ、日本国内で丁寧につくり上げている製品は決して多くありません。

EMARAは、日本のものづくりの精神を大切にしています。

繊細さ。

誠実さ。

品質へのこだわり。

そして、お客様に長く愛される製品をつくりたいという想い。

そのすべてを、一つのボトルに込めています。

この14種類以上の植物は、単なる配合成分ではありません。

古代エジプトから始まり、ギリシャ、ローマ、ヨーロッパ、日本へと受け継がれてきた、人と植物の歴史そのものです。

EMARAは、その長い物語を未来へつなぐ架け橋でありたい。

一本のボディーソープを通して、植物と共に生きる豊かさを世界へ届けたい。

それこそが、EMARAというブランドが、創業以来一度も変わることなく大切にしてきた想いなのです。